高浜原発再稼働、避難者受け入れ計画に関する対する自治体の声
2016年01月30日
高浜原発再稼働を受け、同原発30キロ圏内の避難者を受け入れる自治体から広域避難計画が十分機能しないという不安の声が上がっています。兵庫県内で避難者を受け入れる当会会員のいる自治体は、兵庫県養父市(小浜市)、加西市(若狭町)、篠山市(若狭町)、宝塚市(高浜町)、明石市(宮津市)が避難先に該当しています。※カッコ内は避難者の自治体です。
当会会員のいる自治体のコメントが神戸新聞に掲載されたため、以下引用、紹介します。
<兵庫県篠山市>
高浜原発から約50キロの篠山市は31日、同原発5キロ圏内の住民に配られる安定ヨウ素剤を各家庭に事前配布する。「国が動かない中、住民の安全確保に必要」と判断したからだ。避難計画にも厳しい目を向ける。担当者は「誘導方法や道路の確保など具体性がなく、単なる数合わせ」と指摘。「実効性が低い以上、可能な範囲で篠山独自の計画を考える」と話した。
<兵庫県宝塚市>
原発立地の高浜町から三田市、猪名川町と協力して約1万人を受け入れる予定の宝塚市。だが、担当者は「具体的な計画は何も決まっていない」と打ち明ける。県立高校など14カ所が避難所に指定されたが、高浜町との協議もしていない。自家用車やバスで避難する住民の除染が十分できるか不安もある。「どんな課題があるかも見えていない。国や県の情報提供と調整が欠かせない」と訴えた。
「広域避難見切り発車、戸惑う自治体 高浜原発再稼働」(2016年1月30日 神戸新聞)
これまで当会では、避難計画が十分検証されない中での再稼働は認められないということを政府などに申し入れてきました。以下、関係の資料となります。
避難計画策定に関する当会会員へのアンケート調査結果はコチラよりご覧いただけます。
「避難計画に関する勉強会を京都市にて開催」(2014年5月24日)
「原発再稼働問題に深く関わる避難計画についての記者会見」(2014年4月11日)