2016年度総会、勉強会「原発再稼働と同意権」のお知らせ
2016年03月01日
3.11から5年が過ぎようとしています。私たち首長会議や会員首長らの度重なる要請にもかかわらず、原子力規制委員会を含む政府は、避難計画を含む過酷事故への対応が不十分であることを承知しながら、九州電力川内原発、関西電力高浜原発の再稼働を認めてきました。
私たちが3・11で得た経験と教訓は何だったのでしょうか。放射能という障害に阻まれて救助されないまま命を落とした人たち、平穏な暮らしを不条理に奪われた人たちの無念は、だれがしっかりと受け止めているのでしょうか――。
私たち首長会議は、そうした苦い思いをかみしめながら、今回の総会・勉強会は、九州電力玄海原発から12キロのところにある佐賀県伊万里市で開催し、「原発再稼働と同意権」をテーマに設定することにしました。
伊万里市の塚部芳和市長は「伊万里市も玄海原発でいう地元だ。地元同意権は与えられてもよい」と主張し、粘り強い交渉を重ねて2月3日に九州電力との間で安全協定、佐賀県との間で覚書をそれぞれ締結しました。
また、「被害地元」という言葉で同意権を求めてこられた当会顧問でもある嘉田由紀子・前滋賀県知事、『原発と自治体―「核害」とどう向き合うか』の著作がある金井利之・東京大学教授を講師にお招きしました。
「どのように地元同意権を確立すべきなのか」など、多角的な分析と討論を通じて、この問題で大きな進展を図るための基盤にしたいと考えています。
日時:2016年4月17日(日)
<年次総会> 10時〜11時30分(開場 9時40分)
<勉強会>
「周辺自治体の同意権とは~原発再稼働問題から探る~」
12時30分〜14時30分
地元からのご挨拶
塚部芳和 伊万里市長
江里口秀次 小城市長(脱原発をめざす首長会議会員)
「原発”被害地元”知事の責任と苦悩」
嘉田 由紀子氏(前滋賀県知事/脱原発をめざす首長会議顧問)
「周辺自治体の同意制について」
金井 利之氏 (東京大学大学院法学政治学研究科教授)
<記者会見> 14時30分〜15時
会場:佐賀県伊万里市民センター 文化ギャラリー(最寄り駅:伊万里駅)
フライヤーはコチラからダウンロードできます。
▼一般傍聴者
事前予約制で70名とし、先着順とします。
下記をお読みの上、メールまたはFAXにてお申し込みください。
【参加費】無料
【申し込み方法】件名に「4月17日 傍聴希望」と以下を記載し、ご連絡ください。
※当日受付も行いますので、ぜひご参加ください。
①お名前(ふりがな)、②ご連絡先 (電話番号とEmail)
【申込先】脱原発をめざす首長会議事務局
E-mail : mayors@npfree.jp / FAX : 03-3363-7562